【与田監督が語る】2020シーズンの展望

与田監督が2020シーズンの展望を語ります。

2020年1月12日放送、サンデードラゴンズより。

スタジオに生出演

-新しいシーズンが始まります。今の心境はいかがですか?

いよいよ始まるなと。
新人の練習を見にナゴヤ球場に行ってますけどね、こちらもピリピリしてきました。

-年始に少し体調を崩されたと聞きましたが、今は大丈夫ですか?

もう全く問題ありません!ありがとうございます。

自主トレ中の選手について

自主トレ中の選手のVTRが流れます。選手の自主トレの映像が流れているとき、ワイプに映る与田監督が真剣な目つきで見ていたのが印象的でした。新人選手の入寮の映像のときは目を細めてニコニコしていました。

-早速ですが、石川昂弥選手は北谷(一軍)スタートですか?

ははは(笑)。
(VTRで)アピールしてきましたね。
まぁ、しっかり動きを見ながらね、スタッフ会議で決めたいと思います。

-スタッフ会議があるのは?

(1月)17日です。

-選手たちの自主トレをご覧になっていかがですか?

選手の生の声がこうやって聞けるというのは、非常にありがたいですね。
今どういう風に考えながら練習に取り組んでいるのかというのが、すごく参考になりました。

-毎年1月15日から行われていた合同自主トレがなくなりましたが、これについてはどうお考えでしょうか?

12月・1月は選手が個々にやっていかなければいけない時期ですので、これまで以上に責任というか自主性が高まっていいんじゃないですか。

(自主トレ中の山井投手と中継)

-山井投手に、今年の期待を含めたメッセージをお願いします。

もう本当にね、ベテランの味を出してもらって。死ぬ気で頑張ってもらって。たくさん勝ってもらってね。
本当にチームの柱になってほしいピッチャーですからね。去年悔しい思いしたんでね。頑張ってください。

-吉見投手はロサンゼルスでファイターズの金子投手と自主トレ中です。吉見投手への期待はいかがでしょうか?

山井とともにね、こういう選手が引っ張っていかなければいけない。
日本一の経験を持ってる、そういう若手を引っ張っていく力。期待してます。

-他球団の選手と練習をする。これについてはいかがですか?

まぁ我々の時代にはあまりなかったですけど。
交流することで色々な部分で、参考になることプラスになることは多いと思うんですよ。
意見交換をすることはいいことじゃないかなと。

シーズンが始まったら口を利かないぐらいね(笑)。ライバルですから。

選手たちから与田監督へメッセージ

(京田選手)
去年は我慢して試合に使っていただき、本当にありがとうございました。
今年こそ監督を胴上げできるように全身全霊をかけて頑張ります。

(高橋選手)
もう一度キャプテンをやらせてもらえるので、チームを引っ張っていきたいと思います。

(平田選手)
今シーズンはケガなく、1シーズンを与田監督と共に突き進んでいきたいと思います。

(根尾選手)
昨シーズンの悔しい気持ちも込めて、打って守って走って、一軍の舞台でより使っていただけるように頑張りますので今年1年もよろしくお願いします。

(石川昂弥選手)
1年目なので元気いっぱい全力でプレーしたいと思います。

(小笠原投手)
100球以上投げられるように。
監督やコーチのみなさんをヒヤヒヤさせないようなピッチングをして頑張りたいと思いますので、今年もよろしくお願いします。

(笠原投手)
今年は去年仕事ができなかった分、それ以上の活躍をしたいと思うので見ていてください。

(加藤捕手)
与田監督を胴上げできるように、チームの勝利に貢献できるキャッチャーになります。

(遠藤選手)
チームのために走攻守全ての面で貢献したいと思います。

(阿部選手)
今年は1本でも多くホームランを打って、勝利に貢献したいと思います。

(福田選手)
優勝に向けてバットで、隙あらば走塁でも、チームに貢献できるように頑張ります。

(大島選手)
200安打・首位打者盗塁王を獲れるように頑張ります。
若い選手も引っ張っていきますので、今年もよろしくお願いします。

 

-いかがですか?

僕にとっては子供みたいなものですからね。
一緒になって、笑顔でファンとともにね、戦っていきたい、喜びたいというのが一番の思いですから。
一人ひとりの思いというのは、(VTRに出てない)他の選手もそうでしょうけど、何とかしてあげたいと思います。

2020シーズンの布陣

-正捕手固定の条件、求めるものは何ですか?

まず要としてはゲームをあきらめない姿勢ですよね。
どうしても点差が離れてしまうと淡泊になるんですけども、最後までしっかり守り切るという。翌日もゲームはありますしね。そういう強い意志は持ってほしいと思います。
もちろん、技術的に盗塁を刺す肩であったりバッティングであったりは当然なんですけど、立ち振る舞いはみんなが見てますから。守ってる野手含めて。そういった部分では表に出す仕草、これがすごく大事ですね。


-ドラフト4位の郡司選手への期待はいかがですか?

ドラフト後の活躍は素晴らしいものがありましたよね。
そういうプレッシャーの中で闘える、結果が残せるメンタルの強さというか、非常にリードも巧みだと聞いています。楽しみです。

-気になるレフト、アルモンテ選手の現状はどう把握されていますか?

昨年ドミニカで会って非常に元気になってましたので、大きな問題はないと聞いています。

-状況によっては外国人のシエラという選手、育成で契約してますが開幕前に支配下登録はどうなんでしょうか?

どこかから情報があったのかと思うぐらい知ってますね(笑)。
それぐらいの気持ちで獲りましたので。形は育成ですけど、すぐに支配下になれるぐらい能力は高いです。

-根尾選手について、今年も二軍で外野で経験を積ませるのか、一軍に置いて控えではあるけど1年間空気を吸わせるのか?どちらですか?

打力次第ですね。根尾というのは打力が魅力の選手だと思ってますので。
もちろん全ての面で長けた選手ではありますけども、やっぱりしっかり一軍で打席に立てるような、そういうキャンプを過ごして結果を残してほしいと思ってます。

-つまり一軍での守備固め要因ではないと?

そうです。
根尾のバッティングはね、我々もファンの方も期待していると思いますので。

-石川昂弥選手への期待について

周平がキャプテンで去年本当に頑張りましたが、まだまだ高いところを目指さなければいけない。
周平を脅かす存在を作らなきゃダメなんですよね。
そういった意味ではこの石川の存在というのはベテランを脅かす存在になると思います。

-彼の外野起用は?

考えてないです。サードで。
本人が一番適しているだろうというポジションで勝負させていこうと思ってます。

-去年の成績について。打率は良かったが得点力不足。1点差負けが27試合(リーグ最多)、逆転勝ちが26試合(リーグ最少)。接戦に脆く、反発力がない

これは私の采配にも大きな責任があるので、反省してます。
ただチャンスに強い、例えば打率が2割5分でもチャンスに打てるバッターになってほしい。
そういう部分では去年の秋から取り組んだ、まず練習量で自信をつけて、2月のオープン戦や練習試合を含めて、自分の中で常日頃からゲームを想定して練習に入る。
そういうことをよりやっていきたいなと思っています。

-長打力不足で言いますと、来年ホームランテラスは作ります?

今そういう話は出てますね。ピッチャーは大反対でしょうけど(笑)。
去年もフェンスに当たり、あと少しというのがたくさんあったので。
ホームラン数が増えればね、一振りで流れが変わりますから。楽しみにしていますけど。

投手陣について

-背番号を13にしたということは、橋本投手はストッパーとしてお考えですか?

いや、先発で考えてますよ。
どうしてもね、岩瀬君のイメージが強いですけど、橋本は先発で考えてます。

-背番号13を与えたということは、期待がかなり大きいとみていいでしょうか?

そうですね。素晴らしい背番号ですからね。
球団の期待や思いというのは(あります)。
あまりプレッシャーをかけたくないですけど(笑)。

-抑えは岡田投手かマルティネス投手か?

マルティネスのオリンピックに向けてのスケジュールがはっきり決まってからなんですけど、もし開幕に間に合わなければ、抑えを入れ替えるつもりは全くないので、マルティネスは最初から外しておこうかなと思っています。
いない選手を想定してても仕方がないので。
色々なキューバとの事情の中でね、考えていきたいなと思っています。
岡田も去年、十分頑張りましたから。

大野雄大投手、柳投手への期待は

当然、去年の数字以上のものを期待されると思うんですけども、この2人を全く無視して考えて、あと3人、規定投球回数を投げれられるピッチャーを求めていきたいと思います。

開幕投手はこの2人のどちらかですか?

まだ分からないです(笑)。

規定投球回を投げられるピッチャーが3人は出てきてほしいと。

小笠原もそうですし、梅津もそう。先ほど言ったベテランの山井、吉見、このあたりもね、それに近い投球イニングは投げてもらいたい。
先発が投げないとリリーフがパンクしちゃいますからね。

-去年、先発投手起用人数は17人(リーグ最多)、50イニング以上投げた先発は4人(リーグ最少)

イニングに関しては故障あがりが多かったので、もうちょっと投げさせたいところでも私の判断で代えました。
再度ケガをするとシーズン全く投げられなくなる、もしくは下手すれば野球人生がダメになる。
そういう可能性を考えて、イニングよりも機会を。
たくさんの選手に機会を与えたい。それはありました。

ゴンサレス投手の評価

現地でたくさんの関係者と見て「これはいい!」と。右(投げ)にも速いピッチャーがいたんですけどね。
マルティネスと同じようなタイプだったので、左(投げ)で上手くかわせるようなタイプのピッチャーがほしいなと。
(ゴンサレスは)三振も多く取れます。

-今年のキャンプのテーマは何でしょう?

去年の秋に「体操」という言葉を掲げました。自分の「体」をしっかり「操」れるかどうか。
「体操」の前に「心」をつけて「心体操」。心と体を操る。
みんな一生懸命練習はするんですよ。でもゲームの大事な場面で、そういうときだけ操れなくなる。もったいない。
それをテーマにしています。

インタビューは以上です。

今年こそAクラスを!期待してます!!
\(^o^)/