大人になったんだな。

時間を気にせず友達とゆっくり語らいたいのだが、みんな忙しいのな。家庭があったり仕事があったり。

たまにはこうして肩を並べて飲んで~というときでも、終電はある。終電を気にせずオールだとしても、翌日か翌々日には会社に行かなければならない。魔法は解ける。

みんなは日常に戻っていくが、俺はガラスの靴をいつまでも大事に持っている。楽しかった時間を引きずり続ける。どこにも行けない。

なんか自分一人が置いて行かれているようだな。でもそれに対して不安はない。別にいいや~という感じ。そんなことだから、ますます距離が離れてしまう。

コツコツすら歩まない亀みたいだ。ずっと同じ場所にいる。

40近く生きてるけど、いまだに人生との折り合いのつけ方が分からないな。