どんなに産業が変わっても、人がいる限り物流はなくならないでしょう。
なぜか?
2019年5月14日、日経新聞朝刊にこんな記事がありました。
物流施設の需要・供給最高
首都圏1~3月、宅配ニーズ底堅く
物流施設の供給と需要がともに拡大している。不動産サービス大手CBRE(東京・千代田)によると、2019年1~3月の首都圏の大型物流施設の新規供給面積は約66万9900平方メートルで、四半期ベースで最高となった。新規需要も約62万3700平方メートルでこれまでの最高を4割上回った。大量供給でも空室率はわずかな上昇にとどまり、配送需要の強さを映し出している。(引用)
自動車がいらない世界になったら自動車メーカーは必要なくなりますが、物流はなくならないという話を聞いたことがあります。
物流のアナログさだけはどんなに技術が進歩してもどうにもならないでしょう。
自動運転やリニアのような高速移動手段ができたとしても、物流の存在がなくなるわけではありません。
(どこでもドアや瞬間移動みたいなものがあれば話は別ですが)
千葉・埼玉・神奈川の高速道路付近は物流倉庫がたくさんありますが、まだまだ増えそうですね。
なぜここまで物流は拡大しているのか?
それは、スーパーで売られている生鮮品など対面で行われていた商取引がネットに置き換わったからです。
今やあらゆるものがネット販売をやっていますよね。
(2020.5.21追記)コロナウイルスによる外出自粛でさらに物量が増加してます。
少し脱線。
同じ日の朝刊に、就職世代が東京に転入しているという記事がありましたが、今後ますます首都圏に人が集中するでしょう。
日本全国への配送を考えたら、関東だけでなく中部や関西にも物流拠点が増えてもよさそうな気がします。
物が売れない時代と言われていますが、食品や生活品の商取引はなくなりません。
だから、物流はどんな時代でも必要とされます。
日本は島国だからか国民性なのか分かりませんが、物流はあまり注目されないです。
例えば街を走ってるトラックを見ると、9割以上が国内企業です。
海外企業で見かけるとしたらFedExとDHLぐらいじゃないかな。
つまり、グローバルな競争にさらされていないのです。
配送だけでなく、倉庫会社の業界順位を見ても財閥系(三菱、三井、住友、澁澤)かセンコーやイヌイといった国内企業ばかりです。
外からの脅威がないから、業界としてあまり発展していないのかなと勝手に思ってます。
日本の物流はどうなるのだろう。