仕事を教えるときに心がけていることがあります。
何回同じことを聞かれても怒らないこと
なぜか?
自分が簡単にできることでも相手ができるとは限らないからです。
誤解がないように言っておきますが、
何回同じことを聞かれても怒らない です。
教える人と教わる人は違う人間である
例えば、書類の書き方を新人さんに教えるときに以下の通りに記入してほしいとします。
・コンテナ自体の重さと積み荷の重さを足した数字はこの欄
・単位はkg
・日付はアメリカ式で、月日を先に書いて後ろに西暦
・出発地と目的地はローマ字で都市名、国名の順
・書類は全て英語で書かれている
計算は簡単な足し算だけなので記入する箇所と順番さえ覚えれば書けそうです。
私なら1回の説明で、もしくは最低でも2回聞けば次からは1人で書けるようになるかなと思います。
ここで気を付けなければならないのが、これはあくまで自分の場合(教える側の場合)で、教わる相手は2回以上説明しても覚えられないかもしれません。
そういうことを予め想定しておくと何回質問されても怒りません。
別に我慢しているわけではなく怒りが湧いてこないのです。
この主張には前提があります。
それは相手が真面目にやっていること。
・全く覚える気がない
・メモを取らない
・ちゃんと話を聞かない
教わる側がこういった態度の場合は別です。
ただ、この場合の注意の仕方も「覚える気がないこと」だけを指摘し「何回も聞くこと」は注意しません。
余談ですが、分からない状況で処理をして後から間違いが発覚する方が面倒なので「何回でも聞いていいよ」というスタンスを取っています。
人によって不得意なことは違う
「いい大学を卒業しているなら理解は早いはずだ。」
という意見もあるかもしれません。
一般論ではそうかもしれませんが人によって理解度は異なります。
英語が堪能な人でも、カレンダーのスペルってCalendar?Calender?どっちだっけ?
理系出身でも、加法定理のプラスマイナスどっちだっけ?
ということはよくあります。
毎年新人に教えている人なら分かると思いますが、理解度は人によって異なります。
一発で理解する人もいれば時間がかかる人もいます。
なので、人に仕事を教えるときは一般論や過去の経験だけでなく相手の立場になって考えてあげるといいです。
怒らないけど、評価の基準にはなる
叱責はしませんが評価の基準にはなります。
過去の新人が全員1ヶ月で習得したことを2ヶ月経っても習得しない。
これは事実として受け止める必要はあるでしょう。
査定をする場合、理解度は大事だと思います。
だからと言って怒る必要はないということです。
「今までの新人はみんな1回で覚えたのに、なぜお前は出来ないんだ!」
なんて怒るのは最悪で、真面目に取り組んでいる人にこんなことを言っても何の解決にもならないですよね。
委縮してしまい、余計に覚えることができなくなるでしょう。
ということで、冒頭に言った結論です。
何度同じことを聞かれても怒らない
ぜひ試してみてください。