早期退職を想定する

会社が早期退職者を募集したら応募しますか?

もしくは早期退職を迫られたら受けますか?

 

会社を辞めるタイミングは自分の意志に関係なく突然やってくるかもしれません。

そのタイミングがいつ来てもいいように、会社や世間に影響されないためにもスキルを身に付けて市場価値を高めましょう。

終身雇用に対する期待

トヨタ自動車の豊田社長が先日「終身雇用が難しくなった」と発言しました。

この発言を聞いて、

・慌てた人はどれぐらいいるのでしょう?
・ヤバいと思って何か行動をした人は?
対岸の火事と思って気にしていない人は?
・崩壊しても問題なく生きていける自信がある人は?

 

これ、20代はそこまで驚くニュースじゃないと思います。

神戸製鋼所東芝のような大手企業の凋落を見てますし、大企業信仰はそこまでありません。

 

マイナビが2019年新卒に入社1ヶ月後に行った意識調査では、定年まで働くと回答したのは21.8%だったとのこと。少数派です。

20代に限らず、「何をいまさら」という人の方が多いのではないでしょうか?

50代後半になればもう定年間近だからあまり関係ない。

30代前半にとっては転職が身近ですし、「35歳までは転職できる」神話を信じるなら、そこまで慌てる必要はないでしょう。

会社に依存している

では、もし自分が次のような状況だったら?

年齢:45歳
家族:妻と子供3人、30年ローンのマイホームあり
会社:中堅の一部上場企業
役職:総務部 係長
職歴:転職経験なし

 

あと15年もしくは20年がんばれば無事に定年退職できそう。

と思っていたら、勤続20~25年の社員を対象に早期退職の募集が出ました。

退職金は2,000万円。早期退職しますか?

 

こういうことが現実に起きています↓

早期退職はや8000人、18年の倍 次を見据える中高年
上場企業1~6月

人手不足が続くにもかかわらず、大企業で定年前の退職を募る早期退職が増えている。
2019年1~6月には上場企業の17社が合計で約8200人の早期退職者数を発表し、半期で18年を上回った。
(2019年7月7日 日経新聞朝刊より)

 

2019年は半年だけで2018年の倍の人数が早期退職しており、団塊ジュニア世代と呼ばれる45歳以上がターゲットです。

ここでさっさと退職金をもらって転職できればいいですよね。

東芝SHARPが早期退職を募ったときには、その技術力をほしい会社がたくさんありました。

 

では、先ほどの例のような総務係長はどうでしょうか?

上場企業で総務をやっていたら、中小企業への転職は容易かもしれませんが、年収など今より生活水準が下がる可能性があります。

それでも早期退職に手を挙げられるでしょうか?

会社に依存しているつもりはなくても結果的にそうなっています。

 

仮に早期退職せずに定年まで在籍すると腹を決めたとします。

その間に何度も早期退職の募集はありましたが、それを受け入れずに定年を迎えました。

そして念願の退職金。

人事制度が変更されたため予定していた額の60%しかもらえませんでした。

悲惨ですが、こういうことが起こるかもしれません。

世間や社会に振り回されないために

世間や会社に振り回せれないように生きたい。

そのためには自分の価値を高めることが大事です。

これまでの世間や社会の動きを超ざっくり書きました。

 

バブル入社世代 : 一括採用→横並びの会社員生活→早期退職をせまられる
氷河期世代 : 高学歴でも就職できない→中年の引きこもり
ゆとり世代 : リーマンショックにより就職先がない
2019年 : 能力があれば大卒1年目から高年収

 

生まれた年代でここまで変わるかと。

でも、それを嘆いても仕方がないです。

こんなひどい状況でも勝つ人は勝ちます。就職先や職業を自分で決められるのが資本主義。

リターンが得られる世界には、相応のリスクもあります。

 

では、今から何ができるでしょうか?

・他社でも通用する資格を取ってスキルアップ
・支出を減らして貯金をする
・ブログやアフィリエイト
・プログラミングを学ぶ
・FXで稼ぐ
・起業する


副業は禁止されている?それでもやれることはたくさんあります。

「備えあれば憂いなし」ではなく、自分で稼がなければならない時代はもう来ており、1社で定年を迎える時代は終わりつつあります。

ここで行動できるかどうか。何でもいいから始めてみましょう。