ビジネス書の洗脳とモラハラ

ビジネス書に洗脳されないようにしましょう。

私は新入社員のときビジネス書(自己啓発書?)に洗脳されていました。

・不平不満を言わない
・常にメモを取る
・休日は自己成長のための時間にする
・あらゆることに感謝する
・試練は乗り越えられない人には訪れない
・20代で1000万円貯める

 

全てやっていた(笑)。

内定期間中は週に2時間大学に行く以外やることなかったので、本でも読むか~と思って買った本に書かれてた内容が上記です。

ビジネス書というより運を引き寄せるというそっち系の要素が強い本でしたが、世間知らずで素直な22歳だった私はどっぷりハマりました。

「これで人生全て上手くいく!」と本気で思いました。

もっとちゃんとした本を読んでればその後の人生違ってたかもなー。

同じような犠牲者?が出ないように、また過去の自分の未熟さを成仏させるためにこの記事を書いています。

 

モラハラ上司

新社会人になりました。

最初の上司はひどいモラハラをする人でした。

いま思えばモラハラだとすぐ分かりますが、当時はまだモラハラなんて言葉はなかったと思います。

単に「口の悪い厳しい上司だな」ぐらいの認識です。

2016年に電通事件があって世の中の流れが変わりましたが、2010年頃はまだガンガンいくぜ!という風潮がありました。

「24時間戦えますか?」が流行語になったのが1989年ですが、2010年はそのときに新卒だった世代が管理職になってる時代です。

私の上司もちょうどその時期に入社した世代です。

当然(?)、その価値観を部下にも要求してきます。長時間働くことが美徳だと。

ってか働くことを「戦う」なんて言い方するなよ。

 

その上司からはかなりキツいことを言われましたし相当イジメられました。

今だったら間違いなくその上司のハゲ頭を殴りますが笑。

ですが当時の私はビジネス書に洗脳されています。

同期の前でも親友の前でも、その上司の悪口は絶対に言いませんでした。

「これは試練だ。乗り越えれば成長できる!」

という言葉を無理やり脳内に再生させていましたが、自分が思ってないことをやろうとすると心と体のバランスが崩れます。

るろうに剣心の瀬田宗次郎はニコニコしてたけど、剣心と戦って心が壊れました。

本当は泣いていたんだよ。。

病む

「あいつマジで死刑」と言いたいのに言えない。

そういう負の感情を外に出さないと自分の中にどんどん溜まっていきます。

で、全部自分が悪いんだと考えるようになります。

精神がすり減りまくり。

 

休日もサービス出勤していました。空いた時間は資格の勉強。

そういう生活が3ヶ月ぐらい経ったころ、段々と眠れなくなりました。

休みの日はずっと家にいました。

どこかに遊びに行く気もしない。

大好きなAcid Black Cherryの新譜も嬉しくない。

彼女と寝てても休み明けの仕事のことを考えてしまう。

最終的な結論は「死にたい」になりました。

いま思えば「辞めればいいじゃん」なのですが、同期の中でも意識高い系キャラだった私が会社を辞めるとは全く考えられなくて、家族も「いい会社入ったね~」という感じだったので辞めるという選択肢は微塵もありませんでした。

最低なことを言いますが、同僚が忌引きで1週間休んでるのを見てうらやましいと思ったことさえあります。

それぐらい会社に行きたくない。もう自分だけ辛いということしか考えられない。1人でモヤモヤモヤモヤ・・・。

この時点でもまだ上司の悪口は言いません。

こんなにひどい目にあっても洗脳は解けず。「不平不満を言う人間にはなりたくない」と。

その後、会社を休職しました。

今なら

もし今の自分ならどうするか?

もちろんバンバン悪口言います(笑)。

モラハラハゲ野郎!
出世から外れた腹いせに部下をイジめる最低人間!

あと、人事部に状況を報告するかなと。改善されないなら会社を辞めます。

でも人事部に泣きついたところで相手にされなかったと思います。

会社の体質的が根性で何とかするタイプでしたし、上司に殴られたなんて話は珍しくもなかったから。

人事部に上司の悪口をチクった弱虫野郎という評価になるだけだなと。

さっさと辞める。これ一択ですね。

頑張りすぎない

このブログは新社会人向けに書きました。

働き方改革によって残業時間やパワハラについてだいぶ規制されてきましたが、ヤバい企業はまだまだあります。

企業はホワイトでも、強烈な上司に出会う可能性もあります。

あんまり頑張りすぎないようにね。