世の中には色々な会社がある。
私が転職活動中に出会ったある会社についてのお話。
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一等地から少し歩くがまぁまぁの立地にその会社はあった。
オフィスビルに入っている会社なのでエレベーターに乗りその会社がある階へ。
エレベーターの扉が開くとフロアが薄暗い。
受付にはアロマが焚いてありヒップホップが小さく流れていた。
全員外回り中なのか、見える範囲でオフィスには1人しかいなさそう。
というか部屋が薄暗くパーテーションが変な感じで区切ってあるのでよく分からない。
学園祭のお化け屋敷みたいな感じ。もしくはリラクゼーションのマッサージ店みたいな。
オフィスにいた1人が面接相手の社長だ。
顔には当然のようにヒゲを生やしている。
なんかもうこの時点で嫌だなと思ったがどうせ暇なのでそのまま面接を受けた。
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最初に自己PRや入社してからやりたいことを話したが全く会話がかみ合わない。
受付を見た時点で私の心は完全に離れているし、向こうは向こうで暗そうな私に興味がないようだ。
挙句、そいつは面談中にも関わらず携帯を持って離席した。
早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい。
にも関わらず「最後に何か質問はある?」に対してバカ真面目にも質問をしてしまった。
「年齢や能力に関係なく出世できると募集要項に書いてありましたがその件についてお聞かせください。」
「あぁ。(どうせお前には無理。出世どころか採用しないけどな)」という表情をしている。
早く終わりたいのは向こうも同じというのはしっかり伝わってきた。
ベンチャー系の会社ですらここまでくだけてないのではないか。
IT系の会社ですらここまでくだけてないのではないか。
個人経営の会社ですらここまでくだけてないのではないか。
単に好みの問題かもしれない。
例えば私はエ〇ザイル系があまり好きではないので、どれだけ収入が良くて待遇が良くてもあの集団に入りたいとは思わない。
あの会社にはそういう空気を感じた。
こんな事は早く忘れたいのだがその会社の広告が目に入ることがあり、その度にあのムカつく面接を思い出してしまう。