うそはうそであると見抜ける人でないと難しい

最近はどのサイトを見ても口コミ機能があり正直うっとうしい。

通販サイトやグルメサイトならまだしも、動画やニュースにまで口コミ(コメント)機能なんているのかね。

今や1億総ネット時代である。

2000年頃はインターネットを使ったことがない人は普通にいたが、今は子供からお年寄りまでみんな使っている。

昔みたいにパソコンを使わなくてもスマホで簡単にネットができる時代だ。

70歳を超える私の父も楽しそうにネットニュースを読んでいる。

ネットニュースを読むのは全然いいのだが、ちょっと気になったのがコメントを熱心に読んでいる点だ。

ヤフコメ。

ヤフコメなんて読むなよと思ったが、そこはまぁ好きにすればいい。

問題はそのコメントを鵜呑みにすることだ。

父親と会話をしていると、明らかにヤフコメから拾ったであろう根拠不明なことを言うことがある。

「○○はこういうことをやって、××から嫌われているからな」と。

ただの噂話を事実として受け取ってしまっているのだ。

それもとんでもなくレベルの低い噂話、というかネタだ。

ネタを信じてしまっている。

これには辟易した。

今回の記事名「うそはうそであると見抜ける人でないと難しい」は、2ch創始者ひろゆき氏の発言。

確かになーと。

昔はネットに接続できる人が限られていたから成り立っていた。

今や誰でも簡単に書き込みできるようになったせいで、ルールもクソもなくなってしまったのだ。

そういえば昔のヤフコメはトンチの効いた面白いコメントが多かった気がする。

「このコメント書いた人めっちゃセンスある!」とよく思った。

いつからか、くだらないというか低俗なコメントが増えた。

コメントを見るだけで損した気分になる。

なので私はここ2年ぐらいYahoo!ニュースを見ていない。

どうしても見なければならないときは記事だけを見てコメントは読まない。

私も一度だけやってしまったことがある。

ジョークに対してマジレスをしてしまったのだ。

そのときは「ネタだよ(笑)」と丁寧に教えていただいた。

そのおかげで、ネットのルールというか遊び方を身に付けることができた。

かつて島田紳助さんが「競技人口が増えると質が向上する」と言っていたが、ヤフコメについては逆だ。

競技人口が増えたせいで質が下がった。

例えば東大の入学者が5倍に増えたら、東大の質は下がるだろう。

コメント機能もそんな感じだ。