「出世したいなら上司を出世させなさい」
かつて私が勤めていた会社の方に教わりました。
上司の仕事を引き継ぐ
あなたが係長で、課長に出世したいと考えているとします。
その場合、今の上司である課長を出世させて、空いた課長のイスを狙うようにしましょう。
具体的に、まずは課長の業務をどんどんもらいます。決裁権など全てを引き継ぐことは難しいですが、通常業務や実務のやり方を覚えます。
このとき、「課長には部長になってほしいので、いま課長がやっている業務を私にください」と正直に言ってもいいと思います。
課長との関係性が良好であれば「後任はぜひ私に」というこちらの意図を汲んでくれるでしょう。そこまでの関係性がなくても、積極性は伝わります。
もしあなたの他にも係長が3人いて、全員が課長のイスを狙ってるとします。
他の係長が愚直に自分の業務に邁進しているだけならチャンスです。課長の業務を引き継ぐことに注力すれば、他の係長より一歩リードできます。
あなたが課長の業務を引き継ぎ始めると周りは「〇〇係長(あなた)が次の課長候補か」という目で見てきますので、課長に就いた後スムーズに事を進めることができます。
係長としての業務は当然やりつつ、課長の業務を少しずつでもいいのでもらうようにしましょう。
上司である課長の業務をあなたがやることにより、課長は手が空くので部長を目指すようになります。課長が昇進すればそのまま空いたイスに座ってしまいましょう。
もし上司が昇進できなくても、あなたは課長業務が出来る係長になれます。そうなると当初の予定とは異なりますが、あなたが今の課長の代わりに課長になる可能性すらあります。
他部署で課長職に就任することもあるでしょう。すぐに昇進できないとしても、課長の業務を知っている係長という強みが残りますので、課長への昇進候補として常に名前が挙がるようになるでしょう。
そうなれば出世するのは時間の問題です。
経営者のつもりで取り組む
「出世したいなら上司を出世させなさい」はごく当たり前の考え方です。
経営の神様と言われた松下幸之助は新入社員に「立場は新入社員でも、意識は社長になれ」と言っています。自分の業務を全うするのは当たり前ですが、今より上の役職の視点から俯瞰することによって何をすべきかが見えてくると思います。
年功序列では不可能
年功序列が強い会社ではこの方法は使えません。
「45歳で史上最年少部長」なんて会社もあるみたいですが、そういう会社で上司を出世させてもその次の年長者がポジションに就いてしまいます。イスに座れる順番が来るまで待つしかありません。
まとめ
「どうすれば出世できるんだろう?」と思ったときはぜひ試してみてください。
仮に出世に繋がらなくても、間違いなく自分の能力はアップします。