「キャリアアップしたいです」面接官の反応は?【転職】

転職理由でよく使われる「キャリアアップしたい」について。

なぜこの言葉がよく使われるのか。

前職の退社理由や志望動機を語るときは基本的にネガティブな言葉を使ってはいけないので、ポジティブな理由として「キャリアアップしたい」は汎用性があります。

どんな会社に応募しようが誰が応募しようが「キャリアアップしたい」は当てはめることができます。

私も転職活動中にこの言葉をよく使っていましたが、面接官側から見るとあまりいい印象にならないなと感じました。

キャリアアップってなに?

「キャリアアップしたい!」という上昇意欲はすごく良いことです。

私のような無気力人間からしたらうらやましいぐらい。

でも、そもそもキャリアアップとは何でしょう?

職業経験を積むこと、および、それによってより高度で専門的な技能を必要とする役職や職場へ迎え入れられること、などを意味する表現。希望する職場への就職や収入の増加などのために必要とされる。(weblio辞書より)

キャリアアップには
・自分自身の成長
・役職や年収を上げたい
という2つの意味がありそうです。

面接官が不信感を抱く理由

私が面接官をしたときに応募者さんが「キャリアアップしたい」と言ったとき、あまりいい気がしませんでした。

なぜかというと応募者さんにバックボーンがなかったからです。

その応募者さんの職歴というのが、
・大手企業の地方営業所勤務
・一般職だから?出世の可能性は100%ない
・指示された仕事をやるだけ
・残業はほとんどない
・資格の勉強も特にしてない
というものでした。

キャリアップとは具体的にどういうものをイメージしているのか、当社に入社したらやりたいことを聞くと
「幅広く実務を覚えて将来は管理職になりたい」とのことでした。

職歴と志望動機に矛盾はなさそうですが、何となく違和感がありました。

揚げ足を取るような指摘になってしまいますが、そんなに意欲があるなら現在の職場でもやれることがあったのでは?と思ってしまいます。

「面接で本音を言わない」というのは一種、暗黙の了解になってる部分もありますが、あからさまに偽りの「キャリアアップ」を言われるとゲンナリします。

新卒の採用面接ならともかく、中途採用はある程度本音を話した方が印象が良くなります。

 

もう一点、大手から中小企業へ転職する場合に過去の職歴をアピールしすぎると「うちの会社なめてる?」という気持ちになります。

大企業にいたからといって、中小ですぐに管理職になれるなどと思うな。

…まぁこれは過去の自分に言いたいことでもあるのですが。

大手でやってきた実績やプライドがあるのでどうしても下に見てしまう気持ちは分かりますが、結局上に立つかどうかはその人の器量によります。

もちろん転職して役職につく人や環境が変わって活躍する人もいますが、退職理由がネガティブだったり周りのせいにする人はどこで働こうが本人の器量以上の仕事は出来ないです。

まとめ

「キャリアアップしたい」ことを伝えたいのなら明確な目標と意思表示、矛盾のない行動が必要です。

それがないと嘘がバレます。

嘘をついてる自覚はないかもしれませんが、人間なら誰でも漠然と自己成長したいという欲はあるでしょう。

薄っぺらい欲しかないのに「キャリアアップしたい」を転職理由にしてしまうと聞いている側は違和感を覚えます。

「キャリアアップしたい」を使うときは周到に準備してから使うようにしましょう。