R-1グランプリは○○が曖昧だから盛り上がらない

R-1グランプリ2022が3月6日に開催された。

今回で20回目の大会ということで、M-1グランプリ以上に開催されている賞レースだ。

大会の歴史は長く認知度も高いのだが、運用がふわふわしており、今年もいくつかルール変更があった。

そのおかげでだいぶ洗練されてきたように思う。大会の格式が上がったというか。

だが視聴率はあまり良くないと。

<平均世帯視聴率が関東地区6.3%、関西地区で10.2%(ともにビデオリサーチ調べ)>

M-1グランプリがオバケ番組なのでそこと比べるのはどうかと思うが、確かに賞レースとしてはちょっと物足りない数字だ。(M-1グランプリ2021は関東地区18.5%、関西地区で28.8%)

なぜあまり盛り上がらないのだろうか?

「チャンピオンが活躍しない」「単純に面白くない」など意見はたくさんあるが、個人的には定義が曖昧だからだと思う。

大会の定義。意味というか目的というか。

"ピン芸"の日本一を決める大会なのか、それとも"ピン芸人"の日本一なのか?

参加規程に「とにかく面白いピン芸」とあるので前者だ。

ピン芸であれば何でもありで、ピン芸人でなくても参加できる。

ここが微妙だなーと思う。

粗品さんや野田クリスタルさんはコンビだし、過去にはなだぎ武さんやチュートリアルの徳井さんが大会を盛り上げていた。

ピン芸自体、漫談や歌ネタなど多種に渡るのに、普段コンビの芸人まで参加するとさらに幅が広がってしまう。

ネタや出場者がバラバラ過ぎて、賞レースというよりネタ番組っぽい。

"ピン芸人"の日本一を決める大会にした方が、視聴者も演者もスッキリすると思うけどどうだろう?

M-1とキングオブコントはユニット芸人の参加が認められているが、それはありだと思う。

M-1は面白い"漫才師"ではなく面白い"漫才"を決める大会だ。

コンビだろうがトリオだろうが、素人でもコント師でも、「漫才」であればOK。

ルールがはっきりしている。(キングオブコントは1人コントを認めていない。その点は微妙だと思うが)

M-1は「漫才」、キングオブコントは「コント」と競技の定義が明確になっているが、R-1は「1人でする芸」という曖昧な種目だ。

「野球」や「サッカー」という明確なスポーツではなく、「運動神経がいい人」を決める大会みたいな。

とりあえず俺が思うのは"ピン芸人"の大会の方がいいということ。

コンビ芸人(もちろんトリオ芸人や4人以上のユニットも)がR-1出るのは禁止。

これでどうだ。