立浪監督

今季から中日ドラゴンズの指揮を執る立浪監督。監督が変わればここまでチームが変わるのかと思えるほどの手腕を発揮している。

ファンが納得する選手起用

前政権では選手起用に対する不満がSNSに溢れていた。現場には現場の考えがあるので何が正解かは分からないが、
少なくとも前政権の采配はファンを離れさせるものだった。今年はそういった声が少ない。もちろんプロ野球ファンのコメントなので不満がゼロになることはないが、今季は肯定的に捉えてる人が多い。

京田選手がSNSで叩かれていることについて、「143試合守れるのは京田しかいない」と擁護するコメントもあったが、5/4の試合で精彩を欠いたことで京田選手に2軍降格を告げた。こういう決断ができることが素晴らしいと思う。

よく「朝令暮改」と批判する人がいるが、芯が通っていれば経過は変えても問題ないのだ。立浪監督が変えていけないのは「勝つことと若手を育てること」なので、そのための手段は常に最善策を選択すればいい。

並々ならぬ決意

現役を引退してから12年間もユニフォームを着れなかった立浪監督。この期間は立浪監督にとっては唯一の挫折と言えるのではないか。挫折という言葉が適切かは分からないが、入団以来常に日の当たる場所にいて、引退後は常に「次期監督」と言われていたが、なかなか声がかからない。2014年には後輩の谷繁さんが先に監督になった。相当悔しかったことだろう。

色々なことを経て、監督に就任した。ものすごくやる気に満ちていることが容易に分かる。就任会見で「必ず何とかする」という力強い言葉もあった。天才が本気を出している。結果が出ないわけがない。

視野の広さ

長く解説をやっていたことで視野が広い。グランドの外から野球を見たことで、知識と経験がさらに増えたことだろう。また、発言から世間の声やネットの意見を見てることも分かる。ファンの感覚が分かるという点も嬉しい。

勝負強さ

勝負勘がある。野球は流れのスポーツなので、単純な力だけでなく頭脳も必要だ。立浪監督にはそれがある。マウンドに行って声をかけるタイミングも絶妙。

 

今季は本当に楽しい。