【ひとりボイコット】それぞれの不買運動

吉野家が怯える不買運動という記事を読んだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fec3c023eb5e860dae0fe022e4c6bfcb7f1b3dd5

早くもインターネット上では “不買運動” を訴える声であふれている。
吉野家って、骨の髄まで腐ってる会社だと思っていいんだろうな。生娘シャブ漬け役員だったり、この採用担当だったりと。もう人生で2度と食べに行かない》
《初めて西船で食べた中学生の頃から牛丼は吉野家派だったんだけど、もうそろそろ無理かな…》
《徹底的に不買運動だろ》

この記事を読んだ素直な感想は「行きたくない人は行かなければいいし、行きたい人は行けばいい」だ。身も蓋もない意見で申し訳ないが、それぞれが好きにすればいいと思う。

俺は今後も吉野家を利用するけど、不買行為をする人の気持ちはとてもよく分かる。なぜなら俺もある飲食店だけは絶対に行かないから。

きっかけはその飲食店で起きた事件。もう10年以上前だけどね。企業が悪いというより一従業員が起こした事件なのだが、それ以来俺の中でその企業は「なし」となった。

事件から数年経った後、その会社のある店舗がものすごく流行ってメディアに出まくってた時期もあったが、それでも俺は行かなかった。食べることと流行りものが好きな俺だけど頑なに拒否をした。その飲食店監修の冷凍食品やスナック菓子のコラボ商品もあったが、それも買っていない。

「そこまで憎む必要あるか?」と言われればそうかもしれないが、どうしても嫌なのだ。自分のお金をその会社に落とすのが嫌だし、その会社の商品を口にするのも嫌。

今回の吉野家も一社員(常務を一社員と言っていいのかはさておき)の発言に過ぎないと言えなくもない。まぁ経営層の発言なので企業そのものがダメという考え方もあるが。ただ、牛丼自体に罪はない。今回の不祥事のせいで味が落ちたり値段が上がったわけではないので。それでも不買に走るのは、理屈よりも感情が勝つということの証明ではないだろうか。

ところで、不買運動についてはこの本が面白い。

炎上CMでよみとくジェンダー論 (光文社新書)

ジェンダー論の本だが、著者がとてもユニークだ。

著者は味の素の商品を一切買わないそう。その理由は本書を読んでいただくとして、その行為を「ひとりボイコットと呼んで楽しんでいるとか。味の素の商品を買わないのはもちろん、出されたコーヒーがブレンディ(味の素の商品)なら飲まないという徹底ぶり。思わず笑ってしまった。興味がある方はぜひ。

そういえば元常務、ジョブチューンに出てた人だね。個人的にはなかなか好印象だったのだが、、こんな形で注目を浴びるとは。