柳裕也 3年目の飛躍の秘密

中日の柳投手はなぜ今シーズン飛躍したのか?

技術・メンタルともに成長していました。

 

2019年6月23日放送のサンドラは、柳投手の特集です。

川上憲伸さんの面白いコメントも必見です。

 

【今シーズン】
交流戦終了時点でリーグトップの8勝
6月は3試合3勝0敗 防御率1.17
日本生命賞を受賞
【過去の成績】
2016年ドラフト1位
1年目 1勝4敗 防御率4.47
2年目 2勝5敗 防御率5.70

 

-即戦力として入団するも、怪我もあり2年間でわずか3勝。
 今年は何が変わった?

普段から吉見さんの練習での姿・試合での姿・準備する姿を見ていて、
吉見さんから学びたいという一心で、自主トレの参加を志願しました。

 

-吉見から学んだものとは?

腕の位置を下げてみたり、
去年まではケガしたくないという気持ちがあったので、
体を小さく使っていたが、
今年はそういうのもなくなって、体をしっかり使えるようになった。
背中の柔らかさを見てほしいです。
去年はケガしたくないから前のめりに入っていた。
今年は胸を張れているから、足もいい具合に入っていく。

 

-自主トレで掴んだのは、技術的なものだけではなく、
 目標へのアプローチ方法

5歩あるいて自分の立ち位置、いま自分に聞こえてくる音、
自分が何を思っているか、を考える。
目標を決めて1歩ずつ進んでいく。
いまは何月何日で聞こえてくる音はなんですか?
自分の気持ちはなんですか?を考えて、また1歩進む。
ということをやるんです。

 

 

【説明】
5歩の具体的な目標を設定し、その1歩1歩で、
そのときに聞こえる周りの声と自分の気持ちを想像して、実現へと近づける。

<目標:150イニング投げる>
最終目標 今季最終日

4歩目 9月中旬

3歩目 オールスター休み

2歩目 3月29日 開幕日

1歩目 自主トレ当日

 

1歩目
この講義を受けた当日

 

2歩目
開幕日を設定して、開幕ローテーションに入りました。
自分の気持ちは「1年間がんばるぞ」
聞こえてくるのは「柳がんばれ」という期待の声と、
その半面、あまり期待されていない声。
正直、期待されている声はあまり聞こえてこない状況でスタートしました。

 

3歩目
80イニングを投げている。
そのときの自分の気持ちは「まだまだこれから」
順調に来ているので、もっとやり切りたい。
周りの声は「柳いけるじゃないか」「この調子でがんばれ」
最初よりは信頼されてきたことを感じました。

 

-6月23日時点で86回1/3イニングを投げている

目標の1つに過ぎないですけど、大変な道のりではあったので、
目標設定をしたからこそ今があると思います。

 

-5歩目に何が聞こえるのか?

スタートラインとは違って、「よくやった」という声。
ナゴヤドームのファンの声も聞こえましたし、
「来年も頼むぞ」という期待の声。
1歩目の自分とは明らかに違う環境にいた。

 

-成長させた試合があった(5/4のヤクルト戦)
あんまり覚えてないんですけど、
あとから映像を見てこんなことをやっていたんだと。
顔が熱いんですよ。
耳の辺も熱くなってきて、血がのぼっているというか、
ぼくが打たれているんですけど、イライラしてきて、
加藤さんのやることなすことにまたイライラしてきて(笑)。
まぁ加藤さんと仲いいので、それが前提なんですけど
テンポが合わないとか、
「ボールよこせよ!」みたいな感じでやってましたね(笑)。
自分の未熟さが出たなと思います。

 

次の登板までに大野雄大さんが完封して、
次の日は大瀬良さんが完投したピッチングを
ナゴヤドームのベンチ裏からずっと見てて、
やっぱり自分との差を感じました。
マウンドにいる姿、
チームを背負って投げている雰囲気が2人から伝わってきた。
僕もそういう存在になりたいですし、
この試合があったから成長できたと思えるようにしないと、
価値がなくなると思った。

 

-ホームに弱い?ビジターに強い?

「ビジターに強い」です(笑)。
ビジターってけっこう忙しいんです。
バッティング練習など、ぜんぶ後手後手に回されますし、
慌ただしく試合が始まっていきます。

でもホームのときってけっこう時間が空くんです。
ミーティングをしたり、一息つく時間があったりして、
めちゃくちゃ緊張するんです。
知らず知らずのうちに入り込んでしまって、
緊張感が高まって神経質になる。
この前の楽天戦(ホーム)で勝ったときには、
緊張感はあるんですけど、なるべく入り込みすぎないように、
隣の人と会話をするとかテレビを観るとか
そういう感じで過ごしていました。
そうしたら試合にすんなり入っていけましたし、
勝つこともできたので、
それが毎回うまくいくかは分からないですけど、
そういうのもあるんじゃないかと思います。

 

スタジオゲスト川上憲伸さんのコメント

チームを代表する選手を見習うのはいいこと。
柳は本当に素直ですよ。だけど、いいことだけを吸収した方がいい。
あの人はすごいからと言って信者のようになるのではなく、
「自分が1番すごい。だけど、この人のここは見習おう」とか。
いいとこ取りしていけばいい。
熱くなるのはいいと思うんですよ。
ぼくも明治大学ですけど、彼も明治大学。そういう大先輩がいましたから。

 

とはいえ、
プロ野球の世界では技術が気持ちよりも上回らなければならない。
自分の投球フォームやスタイルから、12球団で誰が参考になるのか。
その投手がいい攻め方をしていたら、それを盗んじゃおうと。
その投手のさらに上にいってやろうと。
もっともっとアグレッシブにいってもいいですね。

 

ぼくが1年目のときは巨人の桑田真澄さんを参考にしていました。
カーブとストレートのコンビネーション。
特にカーブでストライクを取りにいくところ。
ぼくもカーブを持っていましたが、
追い込んだときにしか使っていなかった。

 

-川上さんはホームのときどのように過ごしていました?
ホームは苦手で。眠たいなと思うけど寝ちゃいけないし。
読書をしていましたよ。
でも一度もしたことないですけどね。

 

↑適当!!

 

 

最後に柳投手のヒーローインタビュー

心がイケメンランキングを作ってもらって、
それの上位入賞を狙って、がんばりたいと思います!