大手からベンチャーに転職する前に読んでほしいこと

メンタルよわおこと赤佐田浜也です。

いつものように新聞記事について語ろうと思いましたが、

今日はかなり脱線しています。

大手からベンチャーに転職する際の心構えというか、

そういったことを後半でお話ししています。

 

転職自体、不安がともなうのに、

企業体質が変わるとなおさら不安になりますよね。

この記事が何かの役に立てば幸いです。

 

2019年6月20日日経新聞朝刊より。

企業2

採用新時代 会社が変わる(下)「欲しい人材」解手探り
30歳まで新卒・入社前に2年猶予、潜在力見極め難しく

キャリア教育遅い日本 大卒の早期離職、高止まり

 

日本では大卒の3割が3年以内に離職する状況が30年続いているそうです。

記事に、ある男性の話が載っていました。

大手総合商社に就職したが、仕事は書類整理ばかり。

外資系などに就職した友人がキャリアを重ねるのを見て、

社会人4年目にベンチャー企業に転職したとのこと。

 

今日の結論

・寿命は延びているので、そこまであせらなくてもいいのでは?
ベンチャーはそんなに甘くない

 

寿命は延びているので、そこまであせらなくてもいいのでは?

人生100年時代や2,000万円問題が話題になっていますが、

確実に平均寿命は延びていますよね。

それに伴って60歳定年も見直されて、

今後は70歳まで働く企業も出てくるかもしれません。

大学を卒業してから下手したら50年近く働く可能性があるわけで、

それを思えば、最初の数年に書類整理するぐらい全然問題ないかなと。

むしろ書類整理ぐらいで給料がもらえてラッキーですよ笑。

 

終身雇用が保証されているか分からない時代なので、

若いうちにしっかりスキルを身に付けたい、

自分を成長させたいという気持ちはよく分かります。

でもそこまであせる必要はないかな。

自分のやりたいこととその手段が明確に分かっていればいいのですが、

「周りの友人が成長しているから」といった理由で辞めるのはもったいない気がします。

若手が書類整理しかできない会社なら、年数を重ねれば役割も増えるでしょう。

そのときに成長すれば、十分に追いつけますよ。

 

大手で何かしらの経験を積めば、転職にも有利になりますから。

中小やベンチャーでは出来ないことがたくさんありますので、

大手の恩恵を遠慮なく受けましょう。

 

ベンチャーはそんなに甘くない

自分が成長したいからベンチャー外資系に就職する。

初めからその意識があれば問題ないと思いますが、

記事の男性のように大手からベンチャーに転職するのはリスクもあります。

ベンチャーに挑むからには自分に自信があるからでしょう。

しかし、転職して自分の無能さに気付くかもしれません。

 

「自分は優秀だ。バリバリ仕事して、どんどん出世しよう」

と考えていたのに、入社してみたら周りは優秀な人だらけで自信を失う可能性があります。

明確なビジョンがあって、そこで頑張れる人はベンチャー向きでしょう。

「大手なら年齢が上がるにつれて昇給するのに」なんて考える人は、

あまりベンチャーにいる意味はないですね。

 

もう一つ、大手からベンチャーに転職すると、

やはり年功序列がないことに驚くでしょう。

若いのに役員、中年のおじさんでも平社員なんてのはザラですね。

何年入社とか中途とかも、そこまで気にされなくて、

飲み会とかで「同い年ですね!」ぐらいの感じです。

 

一方、大手企業では年功序列が残っているところが多いです。

成果主義はもちろんありますが、

入社2,3年目で管理職になるというのは稀でしょう。

せいぜい同期と差がつくぐらいですかね。


そんな大手に新卒で入社した人は、学歴も立派だと思います。

いわばエリートです。

そんな人がベンチャーに転職するなら、変なプライドは持ってはいけません。

学歴のない年下が上司になることもあるでしょう。

そんなときに、素直にその上司の言うことを聞けますか?

頭を下げてでも教えを乞うことができますか?

 

それができない人はベンチャーに向かないでしょう。

出身大学とか前職の企業名だけではアイデンティティーは保てません。

いかに仕事で成果を出すかこれだけです。

 

ぼくも大手からベンチャーへ転職した人間です。

別に何かにチャレンジしたかったわけではありません。

大手の人間関係や組織が煩わしかったのと、

単純に激務に耐えられなかったからです。

 

でも、自分の場合はベンチャーが肌に合っていたのか、

そこで仕事への取り組み方や楽しさなどを学ぶことができました。

大手では経験できないようなことも多かったですね。

 

年下のギャルみたいな女の子に仕事を教わったり、

逆に社歴も年齢も上の人の管理をしたりとか。

自己成長するための環境とは、大手だからダメとかそんなことは全然なくて、

結局は自分に合うか合わないかだけですね。

 

大手に就職した友人と話していても、

ものすごくスケールのでかいことをやっている人もいますし、

全然成長していない人もいます。

 

自分の意志はもちろん重要、それプラス環境もやはり大事です。

大手のように設備や組織がしっかりした中でやるのか、

ベンチャーのように新しいことにどんどん挑める環境に身を置くのか。

いい会社に出会えるといいですね。